台風18号:弊社の茨城工場(物流センター)の浸水被害状況

台風18号の大雨による水害において、弊社の茨城工場(物流センター)も、浸水の被害にあいました。被災より2か月経過した現在、製造・物流などの機能を回復し、通常業務を再開しておりますが、その時の浸水被害の状況を、写真と共に振り返ります。


9月10日の栃木県・茨城県地区の集中豪雨、鬼怒川堤防の決壊において、決壊地域から約10km離れていたのにも関わらず、その浸水は机の高さまで達しておりました。近くを流れる小貝川(こかいがわ)の氾濫によるものでした。小貝川は、関東平野を北から南へと流れる一級河川で、利根川水系にあたり、利根川の支流の中でも第2位の長さ(全長111.8km)になります。

 

台風18号-水害(1)9月12日に、ようやく現場に入ることができました。だいぶ浸水は引いていますが、まだ、建屋の敷地の一面に水(泥水)が残っている状況です。

 


 

台風18号-水害(2)建屋敷地の方から、小貝川に向かう道筋に生える草壁には、浸水の高さに、その痕跡がはっきりと残っていました。草壁に白く残っているのが、浸水した泥水が引いて乾いた痕になります。高さにして、1m位は、あるでしょうか。写真の道の先に見えるのが、小貝川の堤防です。

 


 

台風18号-水害(3)建屋敷地内にあった鉄製のコンテナ(相当な重量)が、30m程離れたところまで、まるで船のように流されていました。土手にぶつかって止まっています。周りの草壁にも浸水の痕が、はっきりと残っています。

 


 

台風18号-水害(4)

台風18号-水害(5)

台風18号-水害(6)倉庫内に保管してあった商品の段ボール箱は、まるで大きな地震があったかのごとく、大崩れをしていました。倉庫内にも机の上の高さ程までの浸水があり、その浸水により、最下部にある段ボール箱が水を吸ってふやけてしまい、強度を失うことで、その上に積んである商品群が崩れ堕ちてしまったという原理です。最下部の泥水を被ってしまった商品群は、全滅状態ということになります。

 


 

台風18号-水害(7)

台風18号-水害(8)工場・倉庫内にある商品群や設備など、運び出せるものは、とりあえず、庫内に搬出することから、復旧作業が始まりました。廃棄せざるを得ない商品群などが、山のように積み上がっていきます。作業的にも大変ですが、その商品群の姿と量を見ることでの、精神的なダメージがやはり計り知れません。

 


 

台風18号-水害(9)

台風18号-水害(10)

台風18号-水害(11)商品群や設備などを運び出し、そこからは、庫内の清掃・消毒を入念に行っていきます。工場にある設備(特に電気設備)のメンテナンスも行いました。

 


 

連日の作業により、被災より2か月経過した現在、製造・物流などの機能を回復し、通常業務を全面的に再開しております。関係会社及び、従業員の友人・知人の皆様による多大なるご支援のおかげです。社員一同、感謝いたしております。

*

災害には、様々な種類がありますが、今回は台風がもたらす大雨による水害を経験することになってしまいました。この経験を無駄にすることなく、教訓を活かして、様々な災害に対する策を練っていくための知恵と工夫につなげていくことが大切であると決意をしています。

 

お知らせ(更新情報)/ 2015年11月24日
◇ 弊社の茨城工場(物流センター)の復旧のご報告とお礼